シリア日記

中東情勢について1

ばんばん書くぜといいながら、ばっちりサボっているシリア通信です。
と、言うことでどれだけ私がシリアが嫌いかを前回までに簡単に述べてみました。
で、今日からはシリアを含む中東情勢について。

2010年の「アラブの春」と呼ばれる昨今の騒動が始まった当時、私はUAEに居ました。
説明するまでも無く、チュニジアで始まったこのメディアの自由化が引き起こした「マジでアメとかヨーロッパの文化って超クールじゃね?俺ら(アラブ)ダサクね?俺らもワルぶっちゃう?HANRAN起こしちゃう?」みたいな勢いの勘違い若者の増殖によりモロッコやら、エジプトやらバーレンやらに飛び火しちゃったわけです。

恐らく、2011年の2-3月位が飛び火のピークで、湾岸のバーレンやら、イエメンやらオマーンにまでも飛び火しちゃったわけですが、さすが小心もんの固まりのシリアは周りが騒いでも、何にも起きない。

ご存知の通り、アラブは日本みたいにトップが1年で交代する国ではないので、トップの君臨期間が長い、トップはイラクやらエジプト、イエメンみたいに軍事クーデターによる軍人トップも入れば、ヨルダンや湾岸のように王様トップも居る。なので一概に長い=独裁って決め付けるのもおかしな話である。

発端はチュニジアの大卒の兄ちゃんが、職が無くって道端で野菜売ってたら警察にとがめられて、未来に失望して焼身自殺したことで、「学の高い若者が高い失業率に苦しんでおり、アラブかわいそう!」っていう世間の同情が集まったんですけど、ちょっと待て!と。

「チュニジアの国立大卒の学の高い若者」なんて書き方してましたが、湾岸を除いたアラブにある大学はどこも国立大ばっかりで、反対に私大ってのが珍しいわけで、日本みたいに国立大=優秀とは限らないと思う。私の知る限り本当に優秀な人達で金持っている人たちは、アメリカやらイギリスの大学で学んでいたりした。(ちなみに私がシリアで最後の2年間家を借りていた大家はなんと、アメリカのジョンホプキンス大の医学部を卒業した超天才だったりした)

ってことで、批判を恐れずに書かせてもらうが、この焼身自殺兄ちゃん、例えるなら、日本の3流私大出のフリーターが、バイトで首になって腹いせに切れて自殺したようなもんじゃないかと思う。だって、本当に優秀で自活できる能力のあるチュニジア人は湾岸とかで出稼ぎしてたもん。私に言わせれば、自国で仕事ないなら湾岸とかで働けよ、甘えんなよって感じ

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