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[旅人倶楽部 | 旅人体験記]

NRT〜BKK〜KIX'98 国際線で里帰り


 夜のヤワラー・問屋街 

歩き疲れていた私の目の前に現れたのが、その路地であった。
幅が1mしかないのに、あたりは人でごった返していた。正倦Oの、買い出し客のようだ。
が、そこに出店している店は、文具やアクセサリー、玩具などを扱う店が殆どだ。
ようやく目的地に辿り着いたと、確信した。

目的は、アクセサリー。できればシルバーものがあればいいな、そう考えながら、店を覗いてみる。どれもいまいち。

何件目かのお店に、R積みのアクセサリーが。陳列もしてあるが、ビニール袋の中にも、ピアスが束になって入っている。どれも捨てがたい。けどね〜、ごそごそ。

ひとつ、なかなか洒翌スデザインのを見つける。閧ノ取って観察していると、背後に人陰。お店のお兄ちゃんだった。早速値段交渉。

「これ、袋丸ごと買うから、負けて」
「ダメだよ、卸値だから」
「え〜、ダメなの。くっすん」
「だって、卸値だよ。これ以上負けられないよ〜。ところで香港から来たの?」
「ちゃうちゃう、日本だよ。わざわざ遠くから来たんだから負けてよ〜」
「ダメだって〜」

不毛な会話が続いた挙げ句、値切り不成功。しかし、買ったブツはシルバーモノで、かなり御機嫌。くっ〜、もっとお金を残しておくべきだった、と反省。

路地を抜けると、すっかりあたりは暗くなっていた。
屋台が並びはじめ、売り子の声がますます大きくなる。
夜のチャイナタウンは、ますますパワーを帯びていく。
吸い込まれるかのように、しばらくその街中を漂っていた。

 


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