シリア日記

73回目原爆の日

http://www.ntv.co.jp/document/

 

昨日の深夜に吉川晃司のナレーションで、「ただいま」と言えない… ~原爆供養塔に眠る814人~

というドキュメンタリーがやっていたんだけど、マジでへこむ。

未だに7万人以上が身元不明、800人ほどが名前は判明しているが、骨の引き取り手がないという現実。

平和公園の隅に、こんもりできた小山の下に骨がおさめられているなんて知らなかった。

TVスタッフが被ばく者名簿を頼りに、町と名前がわかっている人の住所を尋ねるが、すでに死んでしまっていて誰もわからない。

あと、名前が同じだけど、名簿の漢字は新漢字、でも本人は旧漢字だから「違う人」と見なされて引き渡してもらえない。

反対もまた然りで、同性同名だけど漢字が違うから、遺族もわからない。

12歳で死んでしまった男の子の名前の感じが違うが、スタッフがその住所を尋ねてみると、すでに12歳の男の子の兄も父もなくなっており、兄の奥さんと娘さんは生きている。

話を聞いたところ、確かにその名前の弟がいたことは確かで原爆で亡くなっており、骨はすでに墓に入っているとのこと。

兄の奥さんと娘さんが市役所を訪問したところ、40年前に父が市役所から「この骨は息子さんじゃないですか?」との問い合わせの際に

「息子の骨はすでに受け取っております」とのはがきを出していた。

だけれども、実際、原爆直後に広島に入り、被ばく者の救護と死体処理を行った方がまだ北海道に91歳で存命で、その方曰く

「被ばくした人が広島市から少し離れた島に移されて、そこで介護のかいもなく何百人も毎日亡くなった。その人たちは一気に焼かれて遺族には誰が誰のだかわからない骨を箱に詰めて持って帰ってもらった。その当時はそれしかなかった」と証言していた。

おそらくこのお父さんも息子さんの身体を見ることなく、その骨の山から持って帰った骨をお墓にいれたと思われるそうです。

なので、納骨堂で同姓同名の骨はもしかしたら、本当の息子さんなのかもしれない、でも兄の奥さんと娘さんは泣きながら「お父さんのはがきの言葉があるから、重すぎるから」と泣いて結局骨は引き取らなかった。

もうね、辛すぎる。

お父さんが、骨の山からどんな気持ちでその骨を持ち帰ってお墓に入れたのか。。それを考えるともし私が同じ立場だったとしても同姓同名の骨が本当の弟さんだったとしても、持って帰れない・・・・。

7万人の中には家族親族全滅で誰もどうにもできない方がたくさんいるんだろうと思うと本当に悲しい。

広島とか怖くて行きたくないけど、行った必ずここに行きたいと思ったよ。本当に悲しい。

未だに原爆を正当化するアメリカはマジでむかつく。こういう事実をアメリカでも知らせるべきだと本当に思うわ。

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